型染版画 寒山拾得 シリーズ50

Cimg1121  寒山拾得 シリーズ50「この山に住んで

ここ寒山に隠棲してからは、無碍自在な境地に住んでいる。もはや煩悩や妄想に悩むこともなくなった。

こころ静かに石壁に向かい、詩を作りながら書き付ける

もはや自由無碍に解き放たれた私の心は、何にも束縛されないし、だれも引き止めることは出来ない。  ちょうど綱で係留されていない舟のように自然のままなのだ。

        http://www.katazome.com/ 游染工房 私の画廊へもお越し下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

型染版画 寒山拾得 シリーズ49

Cimg1120  寒山拾得 49 「我が家の空室」

我が家に一窟がある。その中は実に見事に何も無い。さっぱりとしてからりとしたこの空間は谷に臨んでいるため、太陽が入り明るい。

質素に野菜を食べて身体を養い、粗末な麻の着物で身体を覆っている。「本来無一物」という言葉のとおり執着する何物も持っていない。

この状態だから、かりに千人の賢者が目前に現われたとしても、びくとも動揺なんかしない。

私には天然・自然のままが即ち「ほとけ」なんだといった本当の佛性を掴まえたから。

無手勝流の身に佛性が加われば心は晴れ晴れなんだ。

     型染版画 游染工房http://www.katazome.com/へもお越しください。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

型染版画  寒山拾得  シリーズ48

Cimg1119  寒山拾得 48 「ソトズラで判断するな」

ここに一本の樹が立っているが、周囲の林の木とは違って太さも姿も、優に倍以上あるだろう。根も梢も環境の変化に堪えて来た事が歴然としている。

人々はこの老木の姿がみすぼらしいと笑っている。

しかし、その内側にある木の質の立派さには気がついていない。

周囲の木と異なるだけの修行もしてきた、そして今は一切の執着からも解放されたと、自分では思っている、他の若い木々とは姿は劣る。しかし中身は「真実」が詰まっている筈だ。

    型染版画 游染工房 http://www.katazome.com/へもお越し下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

型染版画  寒山拾得しりーず

| | コメント (0) | トラックバック (0)

型染版画  寒山拾得

| | コメント (0) | トラックバック (0)

型染版画  寒山拾得  シリーズ47

Cimg1118  寒山拾得 47 「ただいま座禅中」

ひとりで坐っていると、常に心はいらいらとして落ち着かない。いつまでも、もの思いの状態は続き留まることはない。

山の中腹までも雲が満ちて、谷の風は止む事無く常にしゅうしゅうと吹いている。

猿がきて樹木は騒がしく、鳥が群れて林は一段とさわがしくなる

時がたつにつれて鬢の毛はまばらになってくる。また秋深く、年がおしつまると老いが感じられて悲しく寂しい思いがつのってくる

自然の中に没入しようとする自分と、自然に入れば入るほど人間の営みや命のはかなさがはっきりとしてくる。

      http://www.katazome.com/  游染工房へもお越し下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

katazome

| | コメント (0) | トラックバック (0)

型染版画  寒山拾得 シリーズ46

Cimg1117  寒山拾得 シリーズ46 「俗世間が纏わり付く」

俗世間の交わりを絶ち、山深くかくれ住んでいるのだが、俗世間の事情は実にさまざまで、いろいろな形で自分に迫ってきている。

私自身恥ずかしいことだが、そのように雑然とした俗世間から離れることも出来ないで、昔の友人を訪ねて昔を懐かしんでいる。

昨日は徐さんの弔問に行った。きょうは劉さんの葬式で野辺のおくりを済ませてきた。

毎日落ち着いている事も出来ない。世の中にいて世を忘れ、世の中の執着から離れなければならないのだが、私の心は苦しむばかりだ。

  游染画廊第1室 http://www.katazome.com/へもお越し下さい

| | コメント (0) | トラックバック (0)

型染版画  寒山拾得 シリーズ

Cimg1116  寒山拾得図  伊藤若沖画

若沖の描いた寒山拾得、なんとも言えない,意表外の構図と表情が面白い。

若冲といえば動物の作品が多い。この二人の姿勢や表情もなにか人間を越えたものがある。禅の絵画といえば「達磨」と「寒山拾得」になるらしいが、若冲の禅にのぞむ気持ちが、あらわれていて、心憎いまでの表現になっている。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

型染版画 游染工房 寒山拾得 シリーズ45

Cimg1115  寒山拾得シリーズ45 「不遇な青年」

近くに一人の青年がいた。彼は姿や顔立ちもなかなか良く、そのうえ頭も良くて近所の評判だった。

沢山の書物も読みこなし、教養のあることでも近所の人たちは認めていた。

しかし彼はまだ官職に就くことは出来なかった。それだけでなく、かれは畑に出て鋤や鍬をふるって仕事をする事なども出来なかった。

寒い冬がやってきても、あちこちが破れた単衣の服で我慢しなければならなかった。

この様に知識があっても、また世間の評判がよくても、世の中に受け入れられない矛盾した社会構造がいつの世にもあって、多くの優れた人たちが埋もれてしまっている。

    型染版画 游染工房へもお越しください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«型染版画