型染版画 寒山拾得 シリーズ61
「怒り」は心のなかで、燃え上がる火のようなものである。
いままで苦労して積んできたささやかな、功徳も、またたくのうちに、焼きつくしてしまう。
菩薩になろうとするもの、菩薩から仏になろうと修行しているものも、「怒り」の芽が発芽しないように、充分注意してひたすら耐え忍ばねばならない。
「怒り」は三毒の一つ、煩悩の根本の一つである。これを菩薩の行である「忍辱の行」を発揮して、より強固な自分になって修行を続けなければならない。
しかし、われら凡人は、怒ることは最も人間的な感情と思っているし、怒らねばならないることが多すぎる世間だから心の中は四六時中火が絶えない。勿論、菩薩や仏になろうとも考えない。寒山よ、どのように考えるか。
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