小咄ー30

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  小咄ー30  「鍵」

中世の十字軍の若い兵士が、遠征に出ることになった。

彼はまだ結婚したばかりで、最愛の新妻を故郷へ置いていかねばならない事になった。

彼は新妻の腰に、貞操帯をつけてその鍵を後方守備の親友に預けながら、悲痛な気持ちで「君、この鍵を渡すから大切に保管してくれたまえ。もし3年経っても、僕が帰らないときには、戦場の露と消えたと思って自由に使ってくれ」

軍隊が故郷を出発してまだ2日のこと、後ろを追ってくる早馬があった。見ると例の親友が乗っていて、「君、この鍵は合わないよ、間違っているぜ」

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小咄ー30

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  小咄ー30  「事実は同じ」

奥様は大きな肘掛椅子に坐っていた。

そこへ女中が呼び出されてきて、奥さんの前に立った。

奥さんは眼鏡ごしに女中のお腹をみて、「あなた妊娠しているのね」

「ええ」

「あなた、ええ、なんて澄ましているけど、恥ずかしくないの」

「どうしてですの奥様?、奥様だって妊娠なさってるでしょ」

「ええ、でも私のは旦那様なのよ」  「あら、私だってそうですのよ」

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小咄ー29

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  小咄ー29  「四角関係」

「この野郎っ  俺の女に手をだしたな、どうオトシマエつけてくれるんや」

「なにおっ  この女はな、わしに惚れてるんや、お前こそ黙っとれ」

「なにっ」 「よしっ やるか」

戦闘開始の寸前に亭主が帰ってきた。

「こらっ ひとの家へ入ってきて喧嘩とはどう言うことじゃっ」

「おっ  亭主か、実はあんたの嫁はんと3年も色事してるんだ、そこへこいつが出てきて、文句つけるから我慢出来んのじゃ」

「なにっ  お前が3年なら 俺はもう5年も馴染みなんだ。こいつの方がよっぽど悪いんだ」

「やかましいっ、3年とか5年がどうしたんだ、俺はな もう15年もこの女と続いているんだ」

    (こんな馬鹿亭主がいると、世の中に平和が続く」

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小咄ー28

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 小咄ー28  「開き干し」  

農作業をしていた若い夫婦、昼休みの後、夫のほうがその気をおこして、たまらなくなり嫁御に挑んだ。

一番を終えたのち、二番に及ぼうとしたが、あまりに濡れていたので「どうしようか」

「よいお天気だから、仰向けに寝てお日様に当てて干しましょうよ」

「それが良い」暫くして「私のほうはもう乾いたわ」

「俺のほうはまだだよ」  嫁のほうはイライラしながら 「私のほうは乾いたのにあなたのは何故乾かないの」

「そりゃ、お前のは二枚に開いてあるから早く乾くんだ、俺のは丸干しだから遅いんだよ」

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小咄ー27

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  小咄ー27  「示談金」

「おい、すまんけど、5万円貸してくれんか」

「何故?」

「俺、こいつの彼女と浮気したんやけど、それがこいつにバレてしもて、五万円で示談にしたんや。」

「へー、一回の浮気代が5万円なの、そんなら、あんたのぶんは相殺でチャラにして、別に五万円を取り立てなさいよ」

「?????」

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小咄ー26

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小咄ー26  「東西の婿殿」 

ある母親が、娘の婿えらびに奔走していました。

その甲斐あって、ある日、東の方と、西の方の二軒から、同時に申し込みがありました。

東の方の男性は、資産家でしたが、婿殿は全くの醜男。

西の婿殿候補は、きわめて貧乏でしたが、近所で評判の美男子でした。

困った母親は、娘に「あなたは、どちらへ行きますか」。「私は、両方にいきます」

「それは、どういう事なの」

「それは、昼間は東の家で暮らして、夜は、西の家で寝てみたい」。

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小咄-25

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 小咄ー25  「夜中に叱られた」

夜中に、たびたび目を覚まされる兄弟がいた。

この夜も母親の声で目が覚めた。気の付かない夫婦は運動を続けていた。

兄のほうは、これを見てクスクス笑い出した。気がついた母親は、恥ずかしいやら腹がたつやらで、兄の頭を叩いた。

そこで弟が「兄さん当たり前だよ、母さんが、もう死ぬ・もう死ぬと云ってるのに、兄さんが笑うんだもの」

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小咄ー24

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 小咄ー24 「営 倉」

ある有名な女優が、海軍の軍港を慰問にきた。

軍艦のタラップを昇りはじめた、が、彼女はこの日パンテイをはいていない事に、気がついていなかった。タラップの下にいた水兵達は、目じりを下げて喜びあった。

彼女は艦長に面会すると、すぐにその事を話した。「そうですか、それはけしからん。すぐに営倉にぶち込みましょう」

「まあ、営倉に、それは可哀想すぎません。」 「いや、規則は曲げられません、水兵たるもの、水漏れする所を発見したら、即座にその穴を塞ごうとしない時は、軍法会議にかけて営倉におくるのですから」

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小咄ー23

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 小咄ー23 「おみやげ」

昨夜遅く街から帰ってきた若いお父さんは、子供達におみやげを渡していました。

「お父さん、お母さんのおみやげ、僕知っているよ」

「なんで知ってるんだね、何か云ってごらん」

「靴下でしょう」

「どうして」

「お父さん言ってたよ。もっと足を上げて、上げないと入らないよ」

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小咄ー22

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  小咄ー22   「半身はお目覚め」

昨日、結婚したばかりの若い夫婦、昼過ぎになっても起きて来ないので、心配した母親が、女中にそっと見てくるように言いつけました。

「おくさま、若だんな様も、若奥様も、半分だけ起きていらっしゃいました。」

「それって、どう言うこと、」

「はい、若だんな様は上半身だけ、若奥様は下半身だけ起きていらっしゃいまして、どちらも、お元気でいらっしゃいます」

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